先日、奈良市にある割烹・吟にて奈良醸造のビールとお料理のペアリングイベントが行われました。
奈良醸造ではこれまで様々なビールを造ってきましたが、ペアリングに関してはまだまだ未知の分野。料理のプロである方々とディスカッションをしてペアリングを考えていくことで、新しい発見や、まだ見ぬ組み合わせと出会えることは、楽しみのひとつでもあります。
ペアリングをお願いした吟の料理人・松井さんは、シド・ミードとコラボレーションしたビール「ARRIVAL」の発起人。松井さんは、奈良市で代々続く割烹料理店のオーナー兼料理人でありながら、幼いころから自身が大ファンだったというシド・ミードのキュレーターでもあるのです。
そんな松井さんに、今回コラボレーションした「ARRIVAL」を含む奈良醸造のビールを試飲いただき、合うお料理を作っていただきました。
ペアリングイベント当日のメニューはこちら。せっかくなので、ひとつずつ紹介していきたいと思います。
乾杯の一杯となる「QUO VADIS」に合わせたのは、奈良県産の苺3種。スパークリングワインにも似た味わいの「QUO VADIS」に、苺の甘みがはじけます。
2杯目はベルジャンウィットの「PHILHARMONY」。アクアパッツァにほんのりとレモングラスとコリアンダーの香りが重なり、魚介の旨味がよりいっそう引き立ちます
3杯目はセゾン「INTEGRAL」とサラダ。「INTEGRAL」がサラダにあしらわれた濃厚なチーズをさっぱりと流し込み、いくらでも食べてしまいます。
4杯目のリコリスやハーブを使った「NOCTURNE」に合わせたのは、𩸽のこっこ。その名の通りホッケの卵を醤油で煮つけて食べる北海道のローカルフードで、非常な希少な食材なんだとか。日本酒などに合わせても美味しそうですが、「NOCTURNE」とも相性が良く、思わず箸が進みます。
だんだんとほろ酔いになってきたところで、5杯目には奈良醸造の定番ビール「FUNCTION」を。ここにきてポテトとチーズという間違いない組み合わせ。食欲が止まりません。
そして最後はこの会のきっかけにもなったビール「ARRIVAL」。合わせるのは和牛のサンドイッチ。フルーティなアメリカンIPA「ARRIVAL」に、品の良い和牛のうまみが合い、満足感のあるペアリングとなりました。
アルコールも入って、会は時間とともに大盛り上がり。今回のコラボビール「ARRIVAL」のことから、シド・ミード氏とのエピソードまで、話は尽きることがありませんでした。
ひとりでゆっくりとビールを楽しむのも良いですが、皆で料理を囲んで、ビールを片手に語り合うのもまたひとつの楽しみ。ぜひ、皆さんも、おススメのペアリングがあれば教えてください。今回のペアリングメニューに使ったビールは、まだ販売中のビールも多くあります。ぜひお家やレストランで楽しむ際の、参考にもしていただければ幸いです。