ポーターと呼ばれるビアスタイルは伝統的にはアルコール度数は5%程度であるものが多いのですが、「LIGHTHOUSE」はアルコール度数がわずか3.5%。軽やかさのなかに、しっかりとした飲みごたえを感じられる仕上がりを目指して造ったビールです。低アルコールビールには、奈良醸造の想いがいっぱいに詰め込まれています。今日はそんな背景にある想いについて書きたいと思います。
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奈良醸造が低アルコールのビールを造り続けている理由。それは、そのときの気分や体調に合わせて色んなビールを味わって欲しいから。そして、飲む人の健康を損なわないビールを届けたいから。最近、海外ではスモールビールやマイクロビール、ミッドストレングス(ビールで言えば5%ぐらいの通常のアルコール度数である「フルストレングス(full-strength)」の半分〜3分の2程度のアルコール度数を指して呼ぶ事が多い)など様々な呼び方が存在しています。
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アルコール度数の低いビールを造るだけであれば、ビールの原料となる麦芽(モルト)の使用量を減らせばよいのですが、そのぶん、飲み口が軽くなり、物足りなさを感じてしまいがちです。この物足りなさを補うにはどうすればよいのか、さまざまなブルワリーが、思考を凝らして低アルコールなビールを造っています。今回のLIGHTHOUSEでは、アルコール度数を低く抑えながらも、焙煎した麦芽を何種類も重ね合わせ、重層性のある香りとその変化が感じられるように設計することで、しっかりとした飲みごたえがある仕上がりになっています。液温が低いときにはカカオやコーヒーを思わせるロースト香が漂いますが、温度が上がっていくにつれ、アーモンドに似た香ばしいナッツのアロマが現れますので、温度と香りの変化を楽しんでいただきながら、ゆっくりとのんでいただきたい一杯です。
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奈良醸造では「ビールを選ぶ楽しみを」という想いで、これまで150種類を超えるビールを造ってきました。ビアスタイルを選ぶようにアルコール度数も選びながら、ビールを飲む楽しみを広げていただければと思っています。低アルコールのポーター「LIGHTHOUSE」、ぜひ楽しんで見てください!
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実は、クラフトビールをテーマにした漫画『琥珀の夢で酔いましょう』の4巻でも、奈良醸造の低アルコールの想いについて、2020年に取り上げていただいています。気になるかたは一度チェックしてみてください!
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