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#ビールを選ぶ楽しみを をモットーにしている奈良醸造では、ラベルデザインも一緒に楽しんで欲しいと思っています。今回は、ネパールの山椒であるティムルを使ったアンバーラガー、その名も「TIMMUR(ティムル)」のデザインにまつわるお話。デザイナー、butter 久保元気さんのコメントをご紹介します。また、このビールはOLD NEPAL TOKYO とのコラボビール。9/24には、千歳船橋にある キャリカーズトーキョーウエストでリリースイベントも開催されます。残念ながら奈良醸造はお留守番なのですが、おつまみセットもご用意されているそうなので、ぜひお近くの方は足を運んでみてください!👣
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TIMMURの話
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東京・豪徳寺にあるモダンネパール料理のファインダイニング、OLD NEPAL TOKYO @oldnepal_tokyo さんとNBCoが共に作りあげたビール、その名もTIMMUR(ティムル)。
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ちょっと耳慣れない言葉、ティムルとは、ズバリこのビールに特別な要素として加えられているヒマラヤの山椒の名前です。
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山椒と言って、日本人の私たちが1番に思い浮かぶ、あの味わいと香りの山椒はいわゆる和山椒や朝鮮山椒。
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むしろ、オセアニア大陸内陸部では、中華料理でお馴染みの花椒の品種やそれに近しいものが中心。ティムルもそれに近しい種で、爽やかな痺れとライムや青いレモンのような鮮烈な香りが魅力です。
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実際、種をとった火椒やティムルをよく見てると、小さなミカン、柑橘類の皮を剥いた形をしていることに気づきます。逆に柑橘類の葉っぱは、ピリリとした痺れがあり、まるで山椒のよう。柑橘類と山椒は、隣あった種類だと言うことがよくわかります。
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その上、ティムルには、一つ一つはこんなに小さいのに、奥の方にバニラのような甘みもあって、一辺倒でない、いろんな顔を持った香辛料です。
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ビールを具体的に醸造する前から、OLD NEPALの本田夫妻よりご厚意でティムル自体はもちろん、ティムルと唐辛子、ニンニクをあわせたティムルコチョップや、ティムルたっぷりのヒマラヤ山椒油などたくさん提供いただきました。
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1年近く、比較的シンプルな食べ方や、ちょっと珍しい組み合わせの調理などを試させてもらいました。これがほんと、楽しかった!
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さて、普段NBCoのラベルデザインでは、そのビールのイメージやストーリーなどは意識するようにしているのですが、対して、味わいについては絵にしないというレギュレーションをもっています。なぜなら、味の感じ方は人によって違うので、こう言う味です!という紹介になるのは、はばかられるからです。
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ただ、今回のビールの名前は、そのままティムル!そのルールを破って、自分自身でたくさん試させてもらったティムルの味わいを思い起こし、それをイメージして描くことにしました。
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長い時間をかけてティムルに向き合って、上がった解像度を、デザインに活かせたんじゃないかと思ってます。
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実際に飲んでみると、いやいや、こんなんじゃないよティムルって!ってお声もあるかもしれませんが、ご容赦を。このコラボを通して、得た感覚をかき起こしたものとしてお楽しみいただければ幸いです。飲みのがしなく!
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デザインから見える世界を、私たちもいつも楽しみにしています。久保元気さんが試したというティムルコチョップやヒマラヤ山椒油。ビールを飲んでティムルに興味を持った皆さんにぜひ味わっていただきたく、実は奈良醸造のタップルームでも数量限定で近日販売予定!ぜひ楽しみにお待ちください✨
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オンラインストアはこちら。