TIMMUR
ティムル(2025)
東京・豪徳寺にあるネパール料理のモダンレストラン・OLD NEPAL TOKYOとのコラボレーションビール「TIMMUR」をリリースします。「TIMMUR」は、OLD NEPAL TOKYOのオーナーシェフである本田さんから「ティムルを使ったビールを造りたい」とお声がけいただいたことをきっかけに2024年に初仕込みを行ったビールです。
ネパールでは現地で採れる山椒をティムルと呼び、伝統的なネパール料理に使われてきた食材。日本の和山椒よりも大陸の花椒に近い香りと味わいを持ち、レモンのような爽やかな柑橘香と、舌を軽くしびれさせる独特の刺激が特徴です。
本田さんはネパールに何度も足を運び、現地の人々との交流を通じてティムルなどのスパイスを直接仕入れています。そんな本田さんとともに造り上げた、ティムルを使用した特別なビール。スタイルの選定からホップの種類、ティムルの品種や投入方法に至るまで、議論を重ねながら完成させました。2024年に初めてリリースした際には、ありがたいことに多くのご好評と「また飲みたい」という声をいただくことができました。
「TIMMUR」のスタイルとして選んだのは、アンバーラガー。モルトの甘みとホップの苦みがバランス良く、カラメルのような風味ながらもスッキリとした味わいが特徴です。今回は、さらにティムルの風味を引き出すため焙煎度合いにより注目。4段階に焙煎したティムルを使用し、多層的な味わいを目指しました。ティムルの香りをより引き立てるホップとして、レモンやバター、松のような香りが特徴の「Sorachi Ace」を採用しています。
グラスに注ぐと、深みのある琥珀色。鼻を近づければ、柑橘を思わせるティムルの香りが豊かに広がり一気に異国の世界へと誘われます。口に含めば、力強いモルトの風味としっかりとしたホップの苦味。苦みが引いたあともほのかに残るティムルのしびれが心地よいスパイシーな一杯です。お料理とも合わせやすい仕上がりなので、食中酒としてもおすすめです。
Have you heard of Timmur? This unique spice, harvested in Nepal, is similar to Sichuan pepper, offering a citrusy aroma and a slight numbing sensation. We have released "TIMMUR," a spicy amber lager that highlights this unique spice.
"TIMMUR" is a special collaboration with OLD NEPAL TOKYO, a modern Nepali restaurant in Setagaya, Tokyo. Chef Ryo Honda, who frequently visits Nepal, challenged us to brew a beer using Timmur. Through thoughtful experimentation, we discovered that an amber lager is the perfect match, balancing malt sweetness with hop bitterness, while enhancing the spice's distinct flavors.