奈良醸造のBODONI、今回のデザインは、どういった意図が込められているのか、デザイナーのbutter 久保元気さんにコメントをいただきました。
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(久保元気さん)
昨年リリースしたFUTURA(フーツラ)やOPTIMA(オプティマ)に続き、今年もフォント(字体・書体)の名前を冠したジャーマンエールBODONI(ボドニ)がリリースされました。
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このスタイルのビールの特長は、豊かな麦の香りと味わいの長さ。ほんの少し高めの温度(8~10度)で飲んでいただくことで、さらに香りが膨らみ、このビールの奥深さを感じてもらえると思います。
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冷たいうちにガブガブ飲むというよりも、ゆっくりまったりとした時間を過ごしながら飲むのにピッタリ。そんな理由もあり、奈良醸造では、読書をしながら飲むのなんか最高なんかじゃないかという思いから、ALE&BOOKS (ビールと読書) というテーマで毎年お届けしています。
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ALE&BOOKSのビールは、そんな理由から文字に対する敬意を払ってフォントの名前をビールの名前に使い、そのフォントを使ったデザインをラベルやポストカードに施しています。基本的には毎回、A・L・E・&・B・O・K・Sの文字だけを使って…と考えていたのですが、例えば今回のBODONIは!マークや?マークがすごくユニークな形をしていて大好きなのもあり、今回はそれらも使用しました。ちなみに、大文字のQとか小文字のgなんかも、かわいい。
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今年も、僕たちが、この人はどんな本が好きなんだろ?と気になっている大好きな方々に、BODONIにあう一冊の選書とコメントをお願いしています。ラジオやSNSでは日頃から、映画や漫画、ドラマのオススメが飛び交い、サブスクリプション音楽サービスを開けば、あなたにオススメの一曲リコメンドが表示されたりと、「オススメの〇〇」で日常はもう十分にいっぱいです。そして、そのどれもが、すごく魅力的で、いいものだったりします。
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そうなってくると、誰が、どんなふうに薦めてくれたのかが、自分にとってすごく魅力や価値を持つなと思うようになりました。好きな酒屋さんの選んだ日本酒だったり、お気に入りのビアバーの自信の一杯だということが、自分にとって、特別で、日常で、そして、大きなウェイトを占めているように。
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もし、BODONIの片手にぴったりな一冊があれば、 #aleandbooks としてオススメいただけたら、個人的には、それは、特別で、日常で、すごくうれしいです。
とのこと。
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毎回、どんなデザインが上がってくるのか、僕たち奈良醸造スタッフも楽しみにしています。
皆さんも、お手元のラベルやポストカードを眺めて楽しんでいただけたら幸いです。