ALE & BOOKS & CIDER ー ビールと本のペアリング
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読書に合うビールを提案する「ALE&BOOKS&CIDER」企画。奈良醸造の新作「BIFUR(ビフュール)」を飲みながら読みたい本を様々な方にを選書いただきました。今回は、11/9の対談イベントでも一緒に登壇いただくThe Slop Shop の村越さん( @the_slop_shop_tokyo )に選書頂きました!ぜひみなさんも、「#のみものとよみもの」のハッシュタグで、ビールに合う本を教えてください!
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『ショーケン』
著者:荻原健一
出版:講談社
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モテたい。シス/ヘテロの私にとって、『モテる』のお手本といえばショーケンこと萩原健一だ。彼はすごい。なんといっても江波杏子、いしだあゆみ、倍賞美津子、岸恵子といった単に容姿に優れているだけではないとびきりいい女たち、それも年上の、に愛されてきた。何故か。彼は表現者として突き抜けている。あのみっともないことを恐れない剥き出しのすごみというのは唯一無二だ。破天荒な生きざまから自由奔放な感覚派だと思われがちだが、彼は表現に対して研究熱心で、いつだって真摯に向き合い真剣に取り組んできた。そして他者に正直で誠実だ。それはモテるだろう。しかしそんなショーケンの自伝をビールを飲みながら読んでいると、もっとみっともなくズル剥けに生きたら年上のとびきりいい女たちにモテるかな?と勘違いしてしまいそうになるが不気味なオッサンが一人できあがるだけなので多分やめたほうがいい。
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Selected by 村越 剛人(Taketo Murakoshi)|The Slop Shop
1980年ブラジル・サンパウロ生まれ、東京都世田谷区育ち、横浜市中区在住。クラフトビールの小売店舗である東京・都立大学のThe Slop Shopおよび吉祥寺のBen’s Slop Shopの運営、そしてクラフトビールの輸入卸を手掛ける株式会社ハリーメイ代表。
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