缶と樽でも味わいの違うMACGUFFIN。実は昨年も同じ名前でリリースしています。今回はデザイナーのbutter 久保元気さんのコメントから、そのひみつについて、ご紹介します。
2022年のMACGUFFIN：https://narabrewing.com/beer/macguffin
2023年のMACGUFFIN：https://narabrewing.com/beer/macguffin-2023
（久保元気さんより）
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聞きなれない、MACGUFFIN(マクガフィン)とは、なんのことなのか？
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サスペンス映画の名手アルフレッド・ヒッチコック監督が生み出した、言葉。例えば、謎の機密書類。あるいは、主人公を虜にする謎の女。あるいは、世界に危機が訪れるような謎のファイルがはいったメモリーカードなど「物語を進める、何かは、はっきりわからないいいもの」のことを指す言葉です。裏を返せば、なんでもいいとも言えないこともないのですが、マクガフィンは、つまりストーリーを魅力的に彩り、展開させていくキーになるものです。
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その不思議な言葉をビールの名前にして「まだ誰も飲んだことがない、NBCOを先に進めるようなビール」としてチャレンジのあるビールを造ろうという話をしたのが、昨年の夏。パイナップルとココナッツ、スパイスを使ったユニークな味わいのビールを造りました。
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ビールのデザインも、せっかくなのでアルフレッド・ヒッチコックの映画のオマージュデザインにしようと、最も好きなヒッチコック映画「めまい」をモチーフにしたグラフィックにしました。「めまい」では、キム・ノヴァクが一人二役で、片方はブロンド、片方はブルネット、主人公のジェームズ・ステュアートを惑わせ悩ませ、狂わせる女性達を演じました。
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昨年のマクガフィンは、まるでそのキム・ノヴァクのように、ケグでは炭酸が強いフルーティな味わいに、缶ではNitro(窒素詰め)のなめらかなクリーミーさがスパイスを際立たせ、まるで別のビールを飲んでいるようなテイストを実現し、ビール自体の味わい・コンセプト・デザインがうまく混ざりあったユニークなビールが作れたと自負しています。
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余談ですが、昨年のマクガフィンは、ナイトロビールの「注ぐ時に缶を逆さまにする」ことを意識して、注ぐ時に缶がひっくり返っても同じデザインになるようにしていました。
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そんなマクガフィンのトリコに僕たち自身もなってしまい、今年の夏も、同じ名前でビールを造ることになりました。ただし、マクガフィンは、誰も知らないミステリアス、かつ「いい」ものでないと意味がないよねということで、昨年のアイデアや手法から離れて、全く異なるテイストで、誰も飲んだことがないようなビールを作ることに。
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今年は、カカオ、バニラ、アニスを使った、カクテルにインスパイアされたイングリッシュブラウンエール。昨年のビールとは全く異なる味で、面白いビールが出来上がりました。もちろん、同じ名前だけれども、別のビールなのでデザインも新しく描き起こすことにしました。
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さて、今年のマクガフィンのグラフィックは、僕の２番目に好きなヒッチコックの名作・「裏窓」をオマージュしたノワール映画のポスターのようにデザイン。
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車いすの生活を強いられた主人公が、部屋から一歩も出られず暇を持て余し、隣人の生活を裏窓からのぞき見る楽しさにはまり、そこから事件に巻き込まれていくという一級のサスペンスです。
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マクガフィン2023バージョンは、今週から2023年もナイトロ缶で先行リリース開始しました。ぜひケグバージョンとも、テイストの違いを飲み比べてみるもオススメ。お楽しみいただけたら幸い、きっと面白いものが見えるはずです。
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毎回、どんなデザインが上がってくるのか、奈良醸造スタッフも楽しみにしています。ココナッツの香るCOCO、ぜひチェックしてみてください。
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