奈良醸造のPHILHARMONY、今回のデザインには、どういった意図が込められているのか、デザイナーのbutter 久保元気さんにコメントをいただきました。
(久保元気さん)
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奈良醸造より、奈良が産地の日本固有種の果実、大和橘を使った小麦のビールPHILHARMONYが4回目のリリース。
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大和橘、素朴な苦味と酸味が特徴の小ぶりな柑橘です。
日本書紀では、海の向こうの常世の国(永遠の国)から、持ち帰られた不老長寿の果実として登場します。
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持ち帰られたけど、固有種というのはなんだか不思議ですが、フィルハーモニーのグラフィックはその常世の国と海をモチーフにしています。
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2020年は、穏やかな朝を。2021年は逢魔刻、夕暮れをイメージに。2022年には、静謐な夜をイメージして描きました。今年は、そんな夜の終わり、夜明けをイメージして描いています。
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夜明けの時間は、陽の高さや角度が、まだ低く浅く、一瞬の美しい色と光で包み込まれる時間。
夜明けは変化の象徴です。今年は、おおきな変化の時になればと思っています。
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とのこと。
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毎回、どんなデザインが上がってくるのか、奈良醸造スタッフも楽しみにしています。
皆さんも、お手元のラベルやポストカードを眺めて楽しんでいただけたら幸いです。