ALE & BOOKS 「ビールと読書」
勝山拓海さん(松本ブルワリー)
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今年の春先と初夏に【NOTHING SPECIAL】というコラボレーションビールを造りました、信州松本でビールを造っている松本ブルワリーの勝山拓海です。
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紹介させていただきます一冊は、詩人長田弘さんの詩集『世界はうつくしいと』になります。
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表題作である「世界はうつくしいと」では、自然の中で感じるもの、暮らしのなかにあるもの、季節の移ろいの中にあるもの、日常の中で当たり前に変わっていくもの、そういった何気ない中に美しいものがあるよ。とありのままを純粋に伝えてくれる一篇です。
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多くの人に拡散され、注目を求めることが当たり前になってしまっているSNS主流の現在で、何気ないものというのはどうしても蔑ろにされてしまう気がします。
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『BODONI』というジャーマンエールはいわゆる“バズる”ような流行りのスタイルではないのかもしれません。
だからこそ愛おしさがあり普遍的な美しさがあると思います。
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BODONIの花の蜜のようなじんわりとした優しさと、本が与えてくれる寛ぎのひととき。ALE & BOOKS 「ビールと読書」という企画は、雑踏としているクラフトビールシーンとは違った情景を照らしてくれると思います。
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『世界はうつくしいと』
著者/長田弘
出版/みすず書房
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ALE & BOOKS 「ビールと読書」とは:
ビールを飲みながらどんな本を読みたいか、いわばビールとフードのペアリングならぬ、ビールと本のペアリングをお伝えできたら面白いのではないか、という提案です。奈良醸造がビールと一緒に読みたい本を紹介したり、どんな本を好きなのか、気になる方々のオススメなどを紹介していきます。