2026年7月6日にリリースした「PERSONA」は、奈良・ならまちの古民家バー のBar Savantオープン5周年を記念したコラボレーション。アルコールを抑えたことでこのビールをベースにカクテルとしての展開も楽しめる余白を持つビールとなっています。

Bar Savantのオーナーバーテンダーの田中さんとは、Bar Savantを始める前に田中さんが生駒にあるBar Charlestonにいらっしゃった頃からのお付き合い。奈良醸造をファーストバッチから知る方です。今回、田中さんと飲み交わしながら決めたスタイルはセッションIPA。「セッション」とは、何杯も気軽に飲み続けられる、という意味合いを含んでいます。IPAらしいホップの華やかな香りはそのままに、アルコール度数を抑えて軽やかに仕上げたスタイルのこと。今回あえてこの度数に設定したのには、ふたつの理由があります。
ひとつは、それ自体がごくごくと飲める、ドリンカビリティの高いビールを目指したこと。香りはしっかりと、けれど重たくならず何杯でも飲み進めたくなる、そんな一杯を狙いました。

そしてもうひとつが、このコラボならではの理由。今回、田中さんにこのビールをお題にしてビアカクテルを考案して頂く、というテーマのもと醸造しました。カクテルに仕立てる際には、さまざまなリキュールなどが加わり、その分アルコール度数も上がっていきます。そのため、ベースとなるビールの度数はあえて低めに抑えました。ビールそのものとしての完成度を保ちながら、カクテルへと姿を変える“伸びしろ”を残しておく。低アルコールという設計は、田中さんの手に渡ったときに初めて完成する、いわば未完成の余白でもあります。
ベースとなるのは、グレープフルーツや柑橘を思わせる爽やかな香りが特徴のSimcoe。その柑橘感をしっかりと土台に据えたうえで、仕上げにSabroをドライホップしました。Sabroは、ココナッツやトロピカルフルーツのような甘く華やかな風味を持つ個性的なホップ。Simcoeの柑橘にこのSabroが重なることで、爽やかさの奥からふわりとトロピカルなニュアンスが立ちのぼる、奥行きのある香りに仕上がっています。
グラスに注ぐと、淡く明るい液色。鼻を近づけると、まずはSimcoeの柑橘がきりっと香り、そのあとを追うようにSabro由来のココナッツやトロピカルな甘い香りが広がります。口に含むと、軽快で滑らかな飲み口。セッションIPAらしい軽やかなボディと穏やかな苦味が、次の一口を心地よく誘います。ごくごくと飲めてしまう、まさに“ドリンカブル”という言葉がぴったりの一杯です。
Bar Savantの5周年を記念して仕込んだ「PERSONA」。Savantでは、このビールをベースにした田中さんのオリジナルビアカクテルを楽しんでいただける予定です。同じ一本が、缶やグラスではこんな顔、田中さんの手にかかればまた別の顔、その変化をぜひ飲み比べていただけたらと思います。
香りの主役にしたのは、特徴の違う2種類のホップ。
奈良が誇る古民家バーの節目に寄り添う、軽やかで表情豊かなセッションIPA「PERSONA」。350ml缶&樽でリリースします。










