奈良醸造が大切にしていること。それは「社員のやりたいことを、できるだけ叶える」ということ。奈良醸造に入ったスタッフが長い人生のなかで実現したいことや、興味があることをふまえて、奈良醸造でどんなキャリアを描けるかを一緒に考えています。
今回は奈良醸造の卒業生にインタビューして、実際に働いていたときのことや、今に活きていることについて聞いてみました。
お話を伺ったのは、奈良醸造で2020年から2023年までブルワーとして働いた田中さん。「FLORA FERMENTATION」を仲間と立ち上げるために卒業し、現在は創業者として醸造からバックオフィスまで幅広く支えています。

―奈良醸造に入るまでの経緯を教えてください。
銀河高原ビールで丸3年、醸造と品質管理をやっていました。大きな工場だったので部門が細かく分かれていて、僕は発酵管理や仕込み、官能評価などが担当でした。でもその工場が閉鎖することになって、一度地元の関西に戻ることに。ちょうどコロナのど真ん中でブルワーの仕事もなかなかなかったんですが、そんなときに奈良醸造の募集があるよと教えてもらって。東北で飲める場所は少なかったのですが、名前はずっと聞いていて気になっていた醸造所。こんな機会はなかなかないと応募しました。
― 入社の段階から「いつか独立したい」という夢を持っていたんですよね。
はい。ブルワーになる前から、いまのFLORAを一緒に立ち上げたメンバーと出会っていて「将来一緒に醸造所を立ち上げよう」と話していたんです。だから奈良醸造に入るときも、そのことは正直に伝えていました。
― 入社して、印象的だったことはありますか?
ヘッドブルワーの浪岡さんに、直接深いところまで相談できることですね。大きな会社だとマニュアルがメインで、それをもとに作業をすることも多いです。でも奈良醸造では浪岡さんとの距離が近く、聞けばなぜそれをするのかを丁寧に教えてくれました。浪岡さんに教えてもらったロジカルな考え方は、独立したいまも根っこにあると思います。
あとは、奈良醸造はブルワーの身体を大切にしている会社だなと感じていました。身体に負担の少ない作業方法にしたり、定時退社なども守っていたり。無理に負荷をかけて頑張るのではなく、先を見据えた働き方だったなと今になって思います。
― 入社後は肩書きも段階的に変わっていったとか。
アシスタントブルワーとして入り、醸造所の作業を一通り自分でできるようになったあと、名刺の肩書も「ブルワー」に変わっていました。レシピを書かせてもらって、奈良醸造でジャスミンを使った「NEW HORIZON」というビールやローズマリーを使った「MEMORY GARDEN」といったビールを造りました。
僕の後に入ったブルワー達もそれぞれにレシピを書いていましたよね。環境によっては一切レシピを書かせてもらえないところもあると聞くので、未経験だったとしても、経験を積めばその機会を与えてもらえるのはありがたいなと思います。
― いまは、どんな役割を担っているんですか。
代表の大西がお金周りや全般の計画などをみて、清水がヘッドブルワーとして醸造をやるなかで、僕はそのサポートをしながらバックオフィスを担当しています。醸造メインではないですが、奈良醸造の経験は活きていると思います。
当時みんなのやっていることが目に届く範囲にあって、細かくは分からなくても、醸造以外の作業も手伝ったり聞いたりするなかで「こういうことが必要だな」というのは知っていました。そこで見えた「全体像」が、すごく役に立っています。醸造家を目指す人にとっても、周りが何をしているかを知れるのは大きいと思います。
―FLORAも、どんどん知名度を上げていますよね。
はい。これからオフィス側にも醸造側にも、新しく人が入ってくるかもしれない。そのときに、もし僕が教える立場になるなら「この人で良かったな」と思ってもらえるようになりたい。醸造側もバックオフィス側も分かる人間として、その経験を次の人にも渡していけたらと思っています。
― いまの田中さんにとって奈良醸造はどんな存在ですか。
いまでもちょっと困ったことがあれば連絡できる。それがすごく頼もしいです。そういえば先日、奈良醸造がワールド・ビア・カップで金賞を2つも獲ったというニュースを見たときは鳥肌が立ちました。僕が入ったころから浪岡さんはずっと「ワールド・ビア・カップを獲りたい」と言っていて世界に通用するビールを目指していました。それを知っていたからこそ感動しましたし、「こんなにも早くそれが叶ったんだ」と驚きました。
僕は創業する夢があったので奈良醸造を離れましたが、もしそれがなければ今の奈良醸造でも働いてみたかったなと思います。世界一を獲ったブルワリーで距離近く学べることは魅力なんじゃないかな。ブルワーとして、一度は経験してほしい。そう胸を張って言えますね。
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奈良醸造では、醸造職を募集中です。これまでの経験を活かせるリードブルワー職と、未経験からでも挑戦できるアシスタントブルワー職のポジションがあります。興味がある方は、ぜひ採用ページより詳細をご覧ください。エントリー締め切りは、2026年7月12日まで。








