先日よりお伝えさせていただいた通り、7月以降、奈良醸造のタップルームを一時休業します。いつもは金曜日にタップルームのご案内をしているところですが、今回は代表・浪岡より、改めて謝罪と感謝の気持ちを込めて、投稿させていただきます。
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タップルーム当面休業のお知らせをしてからの反響(主にSNSですが)は思っていた以上で、僕自身、正直かなり驚いています。
自身の思い出を重ね合わせたコメントをいただいたりするとちょっと胸が熱くなったり、アクセスがいいとは言い難い場所にもかかわらず、たくさんの人に愛していただけていたことをこの機会に再認識させていただきました。
僕自身もタップルームを休業することは悩みに悩んだ上での決断でした。ここ数年、長らく一緒に働いてくれていたタップルームのスタッフが新たな門出を迎えたり、なかなかビールを届けられていなかった全国のイベントに呼んでいただいたり、様々な環境の変化があるなかでタップルームの運営の仕方を工夫しながら続けてきました。また、奈良醸造のタップルームには遠いところから足を運んでくれるお客さまや常連さんもたくさん訪れていましたが、なかなか土地の面や営業時間などが理由で来れないというお客さんの声もいただいておりました。そんなときに立ち返って考えたのは、醸造所として一番大事にすべきことは何か、ということ。スタッフ一丸となればタップルームの運営は現状の継続が可能だけれど、その分ほかの作業が手薄になってしまい、ちゃんとビールを造ってお届けをするということがおざなりになってしまっては本末転倒ではないか。そんなことをぐるぐると考えていました。
一時休業のお知らせ以降、業務効率化の提案やスポットでの協力のお話をいただくこともちらほらあります。有難い気持ちでいっぱいなのですが、これまで普段から奈良醸造に関わるメンバーを中心に、お客様とビールについてゆっくりお話ができることを大切にタップルームを続けてきたので、そこは変えたくないなと思っており、恐縮ながらお断りしているところです。
今後については、一旦休業に入ってから落ち着いて考えることにします。
一方で、お客様の生の声が聞ける機会って本当に貴重で、そして元気をもらえるので、僕は大好きなんです。そんなことで、7月以降はお声かけをいただいていたクラフトビールのイベントやタップテイクオーバーなどで、奈良県内だけでなく県外のいろいろなところに、僕をはじめ奈良醸造のスタッフがビールを携えて出かけていきます。タップルームは遠いけど・・・と二の足を踏んでいた方もぜひこの機会にお会いできたらうれしいです。
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7月のイベントについては、このあとの投稿でも随時お知らせしていきます。さまざまな場所にぜひ遊びに来てくださると嬉しいです!