奈良醸造のQUO VADIS、このデザインには、どういった意図が込められているのか、デザイナーのbutter 久保元気さんにコメントをいただきました。
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(久保元気さん)
ラテン語で、何処に行くのか?という意味の名前のこのビールは、ワイン酵母と白ワインのようなニュアンスの香りを持ったホップを使った、スパークリングワインとビールのいいとこ取りをした不思議な味のビールです。
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世の中が、ビールの世界が、そして奈良醸造が、どこへ行くのかどこに行きたいのかを占うように、毎年の、年の最後にリリースされています。
名前の通りに、同じコンセプトのうえでですが、毎回レシピや設計、仕上がりやアルコール度数も、その年に得た知見を活かして、少しずつ違う仕上がりになるようにチャレンジしています。2022年には、ついにワインで使う甲州葡萄の果皮も入ってます。
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さて、デザインも、毎回同じ配色とコンセプトのもとに、このビールは変えていくことにしているのですが、今年は、円をモチーフに。実は2022年のビールのグラフィックには、意識的に、色々なグラフィックを描く中で、円、まるをたくさん使っていました。
4枚のデザインで円が完成する、4分割したグラフィックを描くCOOKIN’からはじまる4つのIPA。キャラメル味のCARAMEL MANの背景に満月があったり、低アルコールポーターLIGHTHOUSEのイラスト後ろにも同心円を描きました。他にも他にも。
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そんなわけで、2022年を締めくくるQUO VADISでも円形をモチーフにしたグラフィックにしようと思っていたのでした。
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とのこと。
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毎回、どんなデザインが上がってくるのか、奈良醸造スタッフも楽しみにしています。
皆さんも、お手元のラベルやポストカードを眺めて楽しんでいただけたら幸いです。