奈良醸造のMACGUFFIN、今回のデザインはどういった意図が込められているのか、デザイナーのbutter 久保元気さんにコメントをいただきました。
.
(久保元気さん)
奈良醸造のスパイスドフルーツエール、マクガフィン。
パイナップルやココナッツ、そしてさまざまなスパイスを効かせた仕上がりなんですが、業務用樽は炭酸ガスを、350ml缶は窒素ガスを使用したナイトロ缶としてリリースされています。
.
濃色のモルティなビールなどでは、その泡持ちの良さとガスの弱さ故のスルスルとした飲み口が楽しめるナイトロビール。それをスパイスとフルーツを主体としたビールで・・・というのは、ビール好きの方にとっても、なかなか想像がつかないビールでしょう。
.
その名前にもなっている、MACGUFFIN (マクガフィン)という耳慣れない言葉は、サスペンス映画の巨匠ヒッチコックが作った映画の脚本用語です。例えば、追いかけても捕まらない正体不明の女。財宝を記した謎の地図。何かのキーになる中身のわからないUSB。黒いマリア像。
.
物語をすすめ、魅力をにあふれる、その内容はよくわからないけど、心をざわつかせるすごいもの。それを、マクガフィンといいます。口に含んで体感するまで正体不明。でもきっと驚きのある「いいもの」。奈良醸造のマクガフィンそのものなのです。
.
デザインは、大好きなヒッチコックの不穏な名作映画をオマージュ。よく冷やし、大きなグラスにひっくり返してドバっと注ぐ、目の回るようなスリリングな体験の一助になれば、嬉しいです。
.
とのこと。
.
毎回、どんなデザインが上がってくるのか、僕たち奈良醸造スタッフも楽しみにしています。
皆さんも、お手元のラベルやポストカードを眺めて楽しんでいただけたら幸いです。