ALE & BOOKS 「ビールと読書」
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今回は、奈良市やすらぎの道沿いの、宿泊もできるコーヒースタンド、ANY B&B+COFFEEのYutaroさん、Chiharuさんに寄稿いただきました。
Choice 1:「すごい宇宙講義」多田将
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宇宙に想いを馳せること。未来を考えること。常に進化と変革を起こすために行動すること。
宇宙の仕組みやこれからの未知をわかりやすく知れるそんな一冊です。
FUTURAにある麦芽の風味と温度帯によって深まる甘さを堪能しながら読んだら宇宙との境界線がトロけてくる感覚になります。
世の中わかっているようでわかってないことばかり。でもこの本を読んで宇宙について少しでも理解が深まると身の回りのことも不思議と理解が深まります。
そうしたら明日からの未来も少し今より晴れ上がるはず。
Yutaro
「すごい宇宙講義」
著者/多田将
出版/中公文庫
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Choice2:「村上海賊の娘」和田 竜
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日本も生きにくい時代になってきました。世界に目を向けても混沌としている事ばかり。
この本は戦国時代を舞台にした歴史小説(フィクション)ですが、そこには人間らしさが凄まじい文体で生々しく描かれています。現代人において”この時代”を必死に生きることの大切さを改めて思い出させてくれる一冊だと思います。
時代は移り変わっても”人間の強さ”は変わらず持ち続けながら生きていきたいものです。
FUTURAからも今も昔も変わらない”強さ”を感じました。是非重ね合わせて堪能していただけたらと思います。
Yutaro
「村上海賊の娘」
著者/和田 竜
出版/新潮文庫
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Choice 3 :「場所はいつも旅先だった」松浦弥太郎
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舞台はニューヨークの古本屋やサンフランシスコのホテル、雨の日の午後のゆっくり流れる時間など。著者である松浦弥太郎さんの旅先で出会う人々やエピソードを50の短編集にして綴ったエッセイ本です。
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飾らないありのままの言葉で紡がれていく物語はどれも心地よく、ただただ温かい。10代で渡米した若者のまっすぐな行動力と豊かな表現力、”現地で暮らすような旅”は、誰もが憧れる日々なのではないかと思います。
FUTURAの持つ温度変化によって楽しめる味わいと長く続く甘い余韻は、この本のようにゆっくり自分のペースで楽しむ究極の夢のような時間のように感じられます。
ほろ酔いのまま眠りについて夢の中でも旅の続きを堪能したい、そんな一冊です。
Chiharu
「場所はいつも旅先だった」
著者/松浦弥太郎
出版/集英社文庫
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ANY B&B+COFFEE
物語を紡ぐ場所
奈良県奈良市、スペシャルティコーヒーと朝食のカフェ、お宿。
https://helloanyjapan.com/
ALE & BOOKS 「ビールと読書」とは:
ビールを飲みながらどんな本を読みたいか、いわばビールとフードのペアリングならぬ、ビールと本のペアリングをお伝えできたら面白いのではないか、という提案です。奈良醸造がビールと一緒に読みたい本を紹介したり、どんな本を好きなのか、気になる方々のオススメなどを紹介していきます。