今年のUnderwater、お手にとっていただいた方からの声を伺い、ようやくホッと胸を撫で下ろしているところです。あらためて、今回の取り組みを振り返ってみます。
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醸造酒造りとは『糖を酵母で嫌気性発酵させる』ということに集約されるわけですが、その目的を達成するためのアプローチはお酒の種類によって大きな違いがあります。今回、奈良醸造サイドのUnderwaterと油長酒造サイドのALPHA 8では、それぞれのお酒造りにインスピレーションを得ながら、それぞれの垣根を超える挑戦を試みました。
できあがったお酒は、さながらお互いの写し鏡のような仕上がり。
Underwaterは麦芽を使用した麦のお酒ながら密度の濃い吟醸香をたたえており、一方のALPHA 8は米と麹からできたお酒ながら玄米に由来する風味にほんのわずかな苦味も感じられ、どことなくビールを思わせる味わいを帯びた仕上がりとなりました。
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これら2つのお酒は、それぞれを単体で飲むだけでなく同時に飲み比べることで、それぞれのお酒の面白さがさらに浮き彫りになってくるのではないでしょうか。
伝統にとらわれず、好奇心の赴くまま。しかしながら、どこまでもロジカルにアプローチを考えた結果が、それぞれのお酒に結実しました。
もしそれぞれのお酒の持つ既存の概念が少しでも拡張されたのだとすれば、このコラボレーションは、これからの醸造酒の可能性をわずかでも指し示すことができたのではないでしょうか。
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奈良醸造のUnderwater、追加分の出荷は今週開始です(業務販売分の受注は終了)。
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奈良醸造タップルームでの販売開始:
販売中
奈良醸造オンラインストアでの販売開始:
2月11日(金・祝)正午