奈良醸造とBarbaric WORKSのコラボ、コンセプトは味わいのしっかりしたMicro IPA。
低アルコールながらも、飲みごたえのある味わいに仕上げるのは、永石さんの得意とするところ。そこで、今回はそのテクニックの手ほどきを受けながら、Micro IPAを仕上げていくことにしました。
そして、もう一つの取り組みが、副原料に使ったココナッツ。
ホップの中には、Sabroのようにココナッツ風味を持つものがあり、これがIPAを作るときに相性が良いのですが、今回はそれならいっそココナッツを入れてはどうかという話になり、チャレンジしてみることにしました。
その仕上がりは、奈良醸造ではこれまでにない見事な濁りをまとったIPA。
グラスを傾けると、アメリカ産ホップ(Mosaic、Simcoe)由来の柑橘感やトロピカル感、そして、ドイツ産ホップ(Hüll Melon)由来のメロンを思わせる芳香にココナッツの甘く濃厚な香りが折り重なり、リッチな香りが立ち上がってきます。
口に含めば、しっかりとしたホップの味わいがありつつ、苦味は極端に強くありません。大量に使ったオーツ麦と小麦のなめらかな口当たり、ココナッツのオイリーな風味を乳糖のやさしい甘みが包むことで、しっかりとした飲みごたえを感じつつも、アルコール度数はたったの2.5%に仕上がりました。
永石さん、お忙しいところ、奈良までお越しくださり、ありがとうございました!