奈良醸造が醸造所の一角に自社のビールを飲んで、持って買えることができるスペースとしてタップルームをオープンしたのは2018年11月のこと。以来、必ずしもアクセスのいい場所ではないにもかかわらず、近隣の方のみならず県外の方にも(時おり海外の方にも!)たくさんの方にお越しいただき、これまで運営を続けて参りました。
醸造所で詰めたビールをその場所で提供し、窓越しに実際に醸造している現場を見ながら、一番いい状態でビールを楽しんでもらいたいという思いを形にしたのがこのタップルームです。
と同時に、私たちにとってはビールを飲まれるお客様と直接触れ合うことができる貴重な接点、窓口としての役割もあって、単なるビールの提供場所を超えた意味を持っていました。そんなタップルームは私たちにとっても思い入れが強く、真冬の寒いときも、真夏の暑いときも、出来るだけ欠かすことなくスタッフが交代で土日のタップルーム運営を行ってきました。
しかし、製造・出荷量の増加に伴い平日の業務が繁忙となるなか、現状のかたちでタップルームの運営を継続することが困難となりつつあるのが実情です。苦渋の決断ではありますが、まずはビールをしっかりと造って全国の奈良醸造を待っている皆様にきちんとお届けすることが何より大事という結論に達し、この度一旦7月より当面タップルームを休業することといたしました。
再開の時期と形態については、暑い夏の時期が過ぎた時点で改めてお知らせができればと考えております。
突然のお知らせとなり恐縮ですが、ご理解をいただけましたら幸いです。
なお、6月中はこれまでどおり土日営業を予定しておりますので、皆様にお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。
またこの夏はすでに出店が決まっているイベントも多数ございますので、そちらでも皆様にお会いできればと思っております。
引き続き、奈良醸造をどうぞよろしくお願いいたします。